『マスタリング TCP/IP 入門編(第 6 版)』を読みました。
今回に限りませんが、自分は本を読んでいて少しでも気になるところがあると、完全に理解する(理解したと感じる)まで細かく調べてしまう性質のため、すべて読み切るのに結構時間がかかってしまいました。
コンピューターネットワークについては大学生のときに一通り学んでいたので、基本的には復習になります。ただ、忘れていたことを思い出し、理解が曖昧だった点を明確にできたため、自分の中の知識をかなり更新・整理できました。
個々のネットワーク技術は比較的単純なことも多いのですが、歴史的経緯により多くの仕様が入り乱れていたり、レイヤーによる役割分担が完全に独立していなかったり、IPv4 など普及してしまった技術を簡単には置き換えられない事情があったりと、ネットワーク技術はとにかく複雑で、個々の要素技術がどのように組み合わさって実際のインターネットが動いているのかをイメージするのが非常に難しいと感じました。この辺りについては、実際にネットワークに関する研究や業務に携わらないと理解しきれないのでしょう。
なお、本書はあくまで入門書ではあるので、ネットワークについてさらに学ぶなら『マスタリング TCP/IP』シリーズの他の書籍(IPv6 編、情報セキュリティ編など)、タネンバウム『コンピュータネットワーク』、『Computer Networking: A Top-down Approach』辺りになるでしょうか。
また、本書と併せて『Real World HTTP』を読むと、Web を含めたネットワーク技術の基礎知識がそれなりにバランスよく身につくと思います。
ただ、本書は「入門」と銘打たれてはいるものの、コンピューターに詳しくない人には難しいのではないかという箇所も多々ありました。そのような方には『ネットワークはなぜつながるのか』辺りの方が読みやすいかもしれません。
ちなみに最近は、本などを読んでいて分からないことを Claude や ChatGPT などの生成 AI にインタラクティブに質問できるため、非常に勉強が捗ります。
この辺りをうまく使いこなすことで、たとえば学生の勉強効率がかなり向上することはほぼ間違いないと思います。
その一方で SNS やショート動画などに時間を奪われる学生も多いと思うため、学力の格差が拡大することを懸念していたりします。

