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The Square

ザ・スクエア 思いやりの聖域』を観た。
(Ruben Östlund, "The Square," Sweden, Germany, France, and Denmark, 2017)

一言で言うと、面白かったのと同時にムカついた。
エセ文化人が喜びそうな演出が多くムカついた。が、こういう反応も想定の内だろうと思うと尚更ムカつく。
(「エセ文化人が喜びそう」という文脈が映画内でも登場しており、メタ的に巧いのもムカつく)

Haneke作品に通ずる所があり、例えば『隠された記憶』に似ている。ただHaneke作品ほどは説教臭くないので、Haneke作品よりは好き。本作は説教というより風刺スタイル。
ちなみに本作の監督Ruben Östlundは、好きな監督としてHanekeの名を挙げている 1
でも、ブルジョワジー・インテリ・富裕層を扱った映画としては、Buñuelの『皆殺しの天使』や『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の方が好き。

個人的にはムカついたけど、面白いのでオススメ。