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葉隠入門 (新潮文庫)作者:由紀夫, 三島新潮社Amazon 本書は、三島由紀夫による山本常朝『葉隠(葉隠聞書)』の入門書です。 武士道といふは、死ぬ事と見付けたり 二者択一を迫られたとき、ぜったいに正しいほうをえらぶということは、たいへんにむずかしい。…
現象 デックがシャッフルされ、そのデックを観客 A が 2 つのパケットにカットします。観客 A がパケットを 1 つ選び、その中から 1 枚のカードを自由に引いて覚えます。そして、そのカードをもう一方のパケットの中に入れます。観客のカードを含むパケット…
クトゥルー(クトゥルフ)神話/ラヴクラフト作品をいくつか読んだので簡単な感想を残しておきます。なお、いつも通りネタバレを含みます。 今回読んだのは以下の新訳 3 冊です。 クトゥルーの呼び声 新訳クトゥルー神話コレクション 1 (星海社 e-FICTIONS)…
たとえこの身が泥の塊となりはてても、なにひとつ穢さずにいたい シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』1 を読みました。ざっくりとメモ。 現世で人間が生きていく上で、人間の魂を貶める様々な「重力」が働く 真の善行により作られた真空状態に「恩寵」が入り…
感想を残しておきたいのですが文章を書くのは面倒なので箇条書きで雑に。古典なので問題ないと思いますがネタバレありです。念の為。 なお、今回は光文社古典新訳文庫の望月哲男訳を読みました。 https://www.amazon.co.jp/dp/B00H6XBF9Y 主要登場人物 アン…
GraphQL 完全に理解した。 GraphQL は REST API のような(主に Web の)API を定義する技術(言語、仕様) REST はリソース(データ)毎にエンドポイントを持つため、複数のエンドポイントが必要になる GraphQL は API で管理するリソースをグラフで表現。…
詰まるところ、一般的な人にとってカードを当てるというのは非常に難しい事なのだ。それ以外の全ては枝葉である。 今回は Ramón Riobóo の『Thinking the Impossible』に収録されている「In the Bluff」というカードマジックについて。本書の一番最初に収録…
当記事は学術的、科学的、医学的に正しい情報を提供するものではありません。Web 上の情報のスクラップブック的な位置づけの記事だとご理解いただくのが良いと思います。強いて言えば、文化、芸術、あるいは哲学寄りの話だと思います。一応、随時更新予定で…
以前読んだことある気がするので実は再読かも知れません。 要約 学問、科学の進展による主知主義的な合理化は神(宗教)を殺し、人々が拠り所とする統一的な価値判断基準(価値観)、信仰が失われた 学問それ自体は(かつての)宗教のように信奉すべき統一的…
今回は Ben Earl の『Inside Out』について。予約購入してしばらく放置してましたが、最近読んだので感想を書いてみます。 結論はおすすめです。 どのトリックもレギュラーデック一組など簡単な道具だけで演じられ、特殊な道具や準備は不要です。クロースア…
渡辺 正峰著『脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦』1 を読んだので、今回はその感想を書いてみる。 意識のアップロード!(意識の機械への移植)というサイバーパンク的な内容に釣られて読んだが、意識研究を中心とした脳科学の歩みについて概観できてシ…
……もしも……死んでもひとりだったらどうする? 今回は黒沢清の『回路』1 について。映画 2 でなく小説版について書くが、本質的にはほとんど共通する。映画の『回路』については別の機会に書こうと思う。 回路の世界では、人は死後、魂(意識)だけの存在とな…
https://www.amazon.co.jp/dp/4833221705 ロバート・ノージック著『アナーキー・国家・ユートピア』1(原著 2)が面白かったので簡単にその感想を書いてみる。 本書の論理展開はほぼジョン・ロック的な自然権のみを前提としておりどのような形態であれ国家を…
オライリーの『初めてのJavaScript 第3版』1 を読んだ。 JavaScript をよく分かっていなかったので、ECMAScript 2015 (ES6) を一通り体系的に学べて良かった。 JavaScript 本だとオライリーのサイ本こと『JavaScript 第6版』が有名だが、ES6 非対応なので、…
『Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで』1 を読んだ。 Java の基本文法は知っているが、うまく使いこなせる気がしないので読んだ。本書では主に次の 2 点を学べる。 Java 8 の新機能(e.g., Stream …
ふいんきで HTML を書いてはいるものの HTML5 についてちゃんと勉強してなかったので、今更ながらオライリーの『入門 HTML5』1 電子版を読んだ。なお、本書は「HTML5」の入門書であって「HTML」の入門書ではないので、「HTML5」の新機能(差分)を知りたい人…