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John Scarne's Think a Card

今回は John Scarne の『John Scarne's Think a Card』1 について。

現象

観客がシャッフルしたデックをテーブルに表向きで広げる。2 人の観客と演者がそれぞれ 1 枚のカードを思い浮かべる。演者はそれぞれが思い浮かべているカードの予言を紙に書き、各自の前に置く。各自が思い浮かべているカードがデックから抜き出され、対応する予言の紙がカードの上に置かれる。観客が予言の紙とカードを確認すると、3 つそれぞれが一致している。

演者が自身が思い浮かべたカードを予言するというのはおかしく見えるが、実際の現象は異なる。実際の現象では、演者が自身のカード用の予言を書いた後に、裏向きにスプレッドしたデックから観客が 1 枚を抜き出し、それをマジシャンのカードとしている。よって、このカードは思い浮かべたカードでなく、誰も知らないカードと言った方が正しいし、そのように演出すれば良いだろう。

カードマジックではカード単体でトリックを考えがちだが(少なくとも自分は)、本作のように予言の紙(e.g., メモ用紙、レシート)のようなマテリアルを追加することでアプローチの幅が広がるので、このような考えは柔軟に取り入れていきたい。特にメモ用紙やレシートのような身近なマテリアルは手品臭が少ないので自分の好みにも合う。

原理はシンプルだが充分に通用するトリックだと思う。どこかで試したい。


  1. John Scarne and Dr. Jacob Daley, “John Scarne’s Think a Card”. 1938.